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これだけは知っておきたい食材選びのポイント:農産物編

有機農産物

こんにちは。
前回は、「ナチュラルフード」について〜食生活の大切さ〜について少しお話させていただきましたが、今回は、野菜、果物、米などの農産物を購入するときに心がけていただきたいポイントをお伝えしていきたいと思います。

旬のものは栄養価も高く美味しい!

野菜売場には「有機栽培」や「特別栽培」という表示があるものと、そうでないものとがあります。「同じ野菜なら味は変わらないだろう」「産地よりも安い方が、お得!」だと思う方も多いでしょう。
ですが、ここでみなさまに、ぜひおすすめしたいことがあります。

値段や先入観を捨て「思い切って」一度、それらの野菜の食べ比べをしてみませんか?

農薬や化学肥料を使わずに自然の恵みでたくましく育つ「有機農産物」は、化学的なものでコントロールされることがないので「旬の美味しさ」を味わうことができます。

有機農産物は、一般的なものと比較すると、価格は多少高い場合が多いと思いますが、皮も葉も余すとこなく食べられる安心安全な食材と考えれば、決して高くはないと感じていただけると思います。

甘みやコク、香りがしっかり詰まった栄養価の高い「旬の美味しさ」をぜひ発見してみてください。

私たちは、どんな食べ物を「おいしい」と思うのでしょうか?

栄養が豊富で体に大切な食べ物を、心から「おいしい!」と感じる・・・
そのために必要な「味覚力」は、残念ながら、ある日突然に目覚めるようなものではなく、毎日の何気ない食生活によって徐々に作られ、育まれていくものです。
良い食材を「おいしい」と感じられるように、まずは食材そのものの繊細な味を知ることが大切です。

その上で、特に気を付けたいのが「味付け」です。

塩分や糖分の多い濃い味付けの食事に慣れてしまうと、舌で感じる味覚力が衰えて、どんどん濃い味付けがエスカレートし、薄い味付けでは満足できないようになってしまいます。

実際に私の息子(現在2歳)の食べっぷりを見ていても野菜、果物の美味しいか不味いかの判別がついていることに気づきます。

息子はまだ食材本来の味を覚えている大切な時期です。
濃い味付けを知らないからこそ、本当に美味しいものはよく食べるのだと思います。

また、調理の方法や野菜の切り方ひとつで、食材の味が大きく変わることがあります。
食事の様子を観察しながら、お子さまのためにも良い食材を選び、いろいろと工夫するのも楽しいものです。

そうしたママの思いは必ずお子さまに伝わり、健康で豊かな「味覚力」を育む、大きな力になると信じています。

日本の農産物を選ぶ時の参考にしていただくために

日本の農産物の栽培方法は「慣行栽培」「特別栽培」「有機栽培」の3つに分類されています。

「慣行栽培」とは

化学的に合成された肥料や農薬、化学合成土壌改良剤などを使った一般的な栽培方法で作られたものです。
有機栽培や特別栽培と表示がない農産物は、この慣行栽培によって作られたものになります。

「特別栽培」とは

化学的に合成された肥料及び農薬の使用を、公的基準の50%以上を削減して栽培した農産物です。(公的基準は地域や都道府県で異なります)

また、農薬をまったく使っていない場合でも「無農薬」という表示は禁止されているので「栽培期間中農薬不使用」という表示であれば適合とされています。

「有機栽培」とは

一年生植物は2年以上、多年生植物(地下茎、根っこなどが枯れずに毎年、茎や葉を伸ばすもの)は最初の収穫の3年以上前に渡り化学的に合成された農薬、肥料、土壌改良材をまったく使用していない田畑で栽培した物になります。
有機栽培では天然系農薬や天然系肥料(有機肥料)の使用は許可されています。

そのほか、遺伝子組み換えの種苗の使用も禁止されていて、収穫後の化学的な物質の使用、放射線の照射も禁止されています。

「有機栽培(オーガニック)」と表示ができるのは、JAS法で合格した農産物のみとなります。

まずは一品でも多く「有機JASマーク」の付いたものを優先して選んでみてはいかがでしょうか?

有機だけで揃えられなかったものは「特別栽培農産物」の表示が付いているものを選び、農薬の残留が少ないものを選ぶことを心がけてみてください。

「硝酸塩(ショウサンエン)」って聞いたことありますか?

経済効率優先の現代農業では、作物に含まれる「硝酸塩」の異常な高濃度化が実は問題になっています。

硝酸塩とは、体内で発ガン物質としてリスクがあると言われている「亜硝酸塩(アショウサンエン)」に変化する毒性があるものです。

有機農産物(オーガニック)は、この「硝酸塩」が少ないという点においても選ばれる理由なのです。

例えば、ほうれん草、水菜、小松菜などに比べて、なす、ピーマン、さつまいも、にんじん、トマトなどの果菜類や根菜類は施肥の窒素の影響を受けにくいので硝酸塩のリスクが少なくなります。

また、ほうれん草や小松菜などの葉物は、湯がくことで煮汁に硝酸塩の大半は溶出されると言われているので、おひたしにするなどの工夫をしましょう。

国産の物を選びましょう!

例えば、スーパーの売り場でピカピカに輝くオレンジやレモンを目にしたことはありませんか?

海外から輸入されるオレンジやレモンなどには、日本まで長い船旅をするために、ワックスや防カビ剤などが塗布されます。
もちろん有機農産物の場合はこういったポストハーベスト処理は禁止されています。

また、日本の港に着いた輸入農産物は、必ず植物防疫検査といって、外来害虫や伝染病などの進入を防ぐために国の検査がおこなわれ、対象害虫などが見つかると、臭化メチルや青酸ガスなどのガス室燻蒸を受けることになり、これも食材の安全性を損なう大きなリスクとなります。

もしこれが有機農産物として輸入された場合でも、燻蒸を受けた時点で有機であることは即失効し、一般品に格下げとなります。
国産農産物であればこのようなリスクが一切ないのでより安心できるわけです。

自分が納得、信頼できるものを選ぶには?

有機JASマークや特別栽培農産物の表示がなくても、美味しく良質な農産物はたくさんあります。

小規模生産で有機認定を受けていなくても、優れた技術を持ち、作る人の思いがこもった安心安全な農産物を提供している農家さんもたくさんいます。
栽培方法などが明らかで、産直組織などで販売されている信頼できるものであれば購入しても良いでしょう。

また最近では、商品についている2次元バーコードを携帯電話で読み込むと、生産者や栽培方法などの情報を確認できるというものも多く見かけるようになってきました。
栽培情報が公開されている物を選ぶことも安心に繋がると思います。

いかがでしたでしょうか?
今回は農産物についてお話致しましたが、肉や魚、加工食品、調味料などの選び方のポイントも次回以降でお伝えしていきたいと思います。

皆さんやご家族の味覚力を高め、健康な暮らしの基礎は、良い食材選びから始まります。
よい食材を選ぶことで、地球環境の改善にも貢献できます。
毎日の良い食材選びを、もっと楽しんでみませんか。

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